
Q. 副作用ってなんですか?
A. 例えば、熱さましや痛み止の目的でアスピリンを飲むと、確かに熱や痛みはとれますが、その一方で血液が固まりにくくなるという副作用を伴います。しかし、同じアスピリンを血栓が出来るのを防ぐ目的で使う場合には、この作用が主作用と言う事になるのです。この為、医師は患者さんにとって、好ましくない副作用がなるべく起こらないよう配慮しながらクスリを処方しています。
Q. クスリの「飲み合わせ」って、どんなこと?
A. 一人の医者から出される何種類かのクスリは、相乗効果や副作用防止など、相互作用のよい面を期待して処方されています。

クスリ同士の相性が悪く、思わぬ副作用が出ないとも限りません。又病院の薬を飲んでいる人が、町の薬局、薬店でクスリを買って飲む時も、まったく同様の注意が必要です。
新たにクスリを飲む時はそのつど医師や薬剤師にきちんと相談して下さい。

(クスリをめぐるコミュニケーションノート②より抜粋)
= もっともっと知ってほしい今飲んでいる薬の事 =
薬局で買った薬や医療機関に受診していただいた薬も正しい服用を守らないと期待通りの効果が得られないばかりか薬がムダになったり、思わぬ副作用が出たりする可能性があります。
「薬は正しく使って、はじめて薬になる」と言われるのはその為です。薬を正しく使う為には、医者や薬剤師に、十分説明を受け、納得した上で指示通りに使う事が、何よりも大切な事です。
薬について、何か不安や疑問を感じたら、まず医者や薬剤師に相談して下さい。
こんなときどうする?
Q. うっかり飲み忘れてしまったら?
A. 薬によって対処の仕方も違ってきますので、本当は薬をもらう時に「飲み忘れたらどうすればよいですか」と、尋ねておきたいところです。しかし、ついうっかり飲み忘れてしまった時に大事な事は、あわてて2回分を一緒に飲んだりしない事です。あくまでも1回分を飲み忘れに気付いた時に飲むか、次の服用時間が近づいていれば、それまで待って飲むようにして下さい。
Q. 飲みはじめて「何かヘンだ」と感じたら?
A. 副作用のない薬はありません。そして副作用には、病気を治す為にやむおえないものもあれば、絶対に起こってはならないものもあるのです。一般的な副作用は、吐気や食欲不振、発疹などですが、薬によっては、それ以外の症状が出る事もあります。「何かヘンだ」と感じたら、ためらわずに医師や薬剤師に相談して下さい。そして、もっと大事な事は、その薬がどういう副作用をもっているかをあらかじめよく聞いておくことです。
Q. 成人病と言われたら、どう薬と付き合っていけばいいの?
A. まず大切な事は、処方された薬がどういうもので、なぜ自分に必要なのかをよく理解して、正しく薬を飲む事です。具合が良くなったと思っても、薬を勝手に辞めたりしてはいけません。確かに、具合が良くなったのは、薬がきちんと効いた事の証です。しかし、成人病の場合は完治したという訳ではありません。薬でよい状態を保ち続ける事が、何より大切な健康の条件といえます。
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