=味のバランスを考えたことがありますか=
普通、食べ物のバランスを考える時は、糖質、脂質、蛋白質など栄養のことが中心になります。勿論、これは大切なことですが、健康保持のためには、味のバランスも大切なことなのです。
=味と内臓のはたらき=
天然の食べ物には、それぞれ固有の「味」がありますが、酸・苦・甘・辛・鹹の五つです。
そこで、右の図をご覧ください。
これは、五つの味が、人間のそれぞれ臓器に働くことを表したものです。
●酸(すっぱい)は、肝臓、胆のう、眼、筋肉 ●苦(にがい)は、心臓、小腸、舌、血脈
●甘(あまい)は、脾臓、胃、口唇、肌肉 ●辛(からい)は、肺臓、大腸、鼻、皮毛
●鹹(しょっぱい)は、腎臓、膀胱、耳、骨髄
このような五つの味が、それぞれの臓器に作用し、五臓六腑の働きを強めています。この五つの味の食品をバランスよく食べることが必要です。
好き嫌いの激しい人が病気になりやすいのもこのためなのです。
=寒・温も考えて=
また、食物には身体を温めるものと冷やすものがありますから、体質によってそれぞれの食物をバランスよく食べるよう心がけて下さい。

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