(糖尿病と食事)
カロリーを抑える必要なビタミン、ミネラルは十分とる! 糖尿病の治療で一番大切なのは食事療法で、食べ物の栄養バランスと総摂取エネルギーを考えることが大切となります。この食事療法の考えは、糖尿病患者さんだけでなく本来、健康な人でも考えないといけないことなのです。従って糖尿病の方への食事療法はベストな健康食だといえます。 栄養バランスと総摂取エネルギーを考えた場合、炭水化物(主食のご飯、パン、麺類、穀物等)、たんぱく質(肉、魚、大豆等)、脂質(油、バター、肉等)の三大栄養素をバランス良くとり、ビタミンやミ ネラルなども欠かさずにとることが糖尿病では大切な“治療”になります。必要な栄養素を過不足なく 摂取することが原則となります。
食品を選ぶに際して「糖尿病食事療法のための食品交換表」(日本糖尿病学会)という表が利用されています。食品交換表では日頃食べているさまざまな食品を「80Kcalの分量=1単位」として、栄養素 別(5グループ+調味料)に紹介されています。 例えば、ご飯1/2杯、りんご(中程度)、鯛の切り身一切れ(80g)などは全て 単位になります。適正なエネルギー量の食事をしましょう。カロリー 摂取を控えることで余分な糖の吸収を抑えます。詳細に関しては別途食事療法の実例を挙げさせていた だきます。ここでは基本的な考え方をお伝えいたします。
1日の摂取カロリーを例えば1600Kcalにした場合、2000Kcalの食事をそのまま抑えて全体の8割とすると全ての栄養価が2割減少します。糖尿病の場合、もちろんカロリー摂取をコントロールする必要があります。ただしカロリー摂取を2割削減すると同時に必要な微量ミネラルやビタミンが不足しないように注意をする必要があります。 総カロリーは抑えても必要なミネラルやビタミンを摂取する必要があります。この事はとても大切なことです。一般的に糖尿病の患者さんでは微量ミネラル(亜鉛やセレン等)が不足傾向と言われています。積極的にこれらのミネラルが不足しないようにしないといけません。糖尿病を発症すると、腎臓の再吸収能力が低下することで、亜鉛やクロムなどのミネラルが,糖尿病にかかる過程や原因、体質は千差万別と思われますが、尿に多く捨てられるようになるのでますます微量ミネラル不足が生じやすくなります。クロムや亜鉛等の微量ミネラルを補給することが重要なポイントであるかもしれません。 実際に、こうしたものを補給することでインスリンの合成に 関与する酵素活性を高めるというデータもあったりします。カ ロリー控えめで栄養バランスを考えてしっかりとミネラル、ビ タミンを取ることが基本となります。
食事を食べる順番にも気をつかって また食事を食べる順番を変えることで食後の急激な血糖値の上昇を抑えることが出来ます。ご存知でしたか?食事の順番を変えるだけで ~ カ月の平均血糖値である を大きく改善するといわれています。その順番とは野菜を先に食べ炭水化物を最後にとる、その順番です。あるいは炭水化物、ご飯や 麺類等は出来るだけ後半に食べタンパク質や脂肪を先に摂ることも一つの手だとも言われています。炭水化物を先に食べると食後の血糖値が高まります。野菜、特に食物繊維の多い野菜を先に食べると炭水化物の吸収が抑えられ急激な血糖値の上昇を抑えることが可能となります。野菜は食物繊維が豊富なものが多く食事の中に含まれる糖の吸収を遅くします。つまり食後に急激に 血糖値が上がるのを抑えます。食後の高血糖は血管にダメージを与え、動脈硬化や糖尿病の合併症を進 めやすくします。食後の過血糖を改善する薬を服用するまでもなく野菜を先にたくさん食べる豆腐や納 豆を先に食べることで食後の急激な血糖の上昇を抑えることが可能となります。同じカロリーを摂っても食べる順番で食後の血糖の様子が一変します。驚きでしょう! 野菜を先に食べると食べ過ぎを防ぐことが出来ます。
野菜のカロリーは低いのでたっぷり野菜を食べ過食ならびに食後の過血糖を改善することが出来ます。ポテトサラダやカボチャサラダはサラダとは言え糖質が多く含まれます。通常の野菜サラダとは別物 として扱いましょう。注意が必要です。 果物の取りすぎは過剰な糖分の摂取となりますが、果物に含まれるビタミン他の栄養素は必要なものです。果物は適度にとりましょう。また食後のデザートとして摂るのが一番のお奨めです。
年齢、性別、身長、体重、日々の生活の過ごし方によって一人一人違います。医師の指示エネルギー量 を守りましょう。 1日のエネルギー量の目安
エネルギー摂取量(Kcal) = 身体活動量 (*1) ×標準体重(*2)
*1身体活動量(Kcal) *2標準体重(Kcal)= 身長(m) × 身長(m) × 22
食事に気を付けて以下を守りましょう 1.ゆっくりよくかんで食べましょう。 2.食品を計量する習慣をつけましょう。 3.食事記録をつけて、自分の食事を確認しましょう。 4.外食や惣菜は、栄養成分表示を活用しましょう。 5.菓子や清涼飲料などの砂糖の多い食品は控えましょう。
6.食物繊維を多く含む食品をとりましょう。 7.味付けは薄味にしましょう。 もちろん食事を食べる順番にも気を付けて食事のバランスを考え必要なビタミン、ミネラルも十分にとり食事を食べる時にはゆっくり咀嚼して ご飯や麺類などの炭水化物は最後にで、食べる順番にも気をつけましょう。
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