= 食中毒 =
●夏から秋にかけての疾患と健康管理
[症状] 食中毒は下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、発熱等の症状を呈し、下痢は軽い軟便から水様性の激しいもの、更に粘血便迄種々です。特徴としては、多くの例で1~48時間位前に原因となる食物、例えばなま物等を摂取した事を覚えています。
[原因]化学物資や自然毒を除けば、大多数は食物に付着して増えた細菌又はその産生する毒素を食物と共に摂取して起きます。サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、従来の病原大腸菌、ウエルシ菌、ブドウ球菌、キャンピロバクター、更に0-157の様な毒素型病原大腸菌が原因となる細菌です。
[治療]食中毒を疑われる症状がみられた場合は、最近の0-157に起因する食中毒の様に死亡する事もあるので、出来るだけ早く医院や病院を受診した方が良いでしょう。 下痢止めの薬を飲んで、単に下痢を止める等の対症療法はかえって腸管内に菌をとどめてしまい、逆効果となり症状を悪化させます。 食物特に脂肪の多い物、繊維の多い物、消化しにくい物、芋等の発酵しやすい物の摂取は絶対に避けて下さい。 嘔吐や下痢が続くと、胃液や腸液が体外に出てしまい、体内の水分や塩分が足りなくなります。白湯やお茶等を飲んで、水分を補充する事は大切ですが、それらのみでは塩分の補充が出来ない為、塩分を含んだ飲料であるスポーツドリンクを多く飲む事により、脱水を改善させる事が最も大切な事です。牛乳は乳脂肪を含んでおり、あまり良くありません。又果物はリンゴジュースを除けば、繊維が含まれており良くありません。
[予防]食中毒の原因菌の多くの物は熱に弱い為、特に夏場では魚介類や肉類の生食いは避け、加熱してから食べる様にする。生野菜についても短時間電子レンジにかける事により、殺菌出来ると共にビタミン等の栄養分はあまり失わずに済む事です。 又食物は新鮮な物を買い、すぐに冷蔵庫に保存する事が大切で、又調理に使う包丁、まな板、布巾については良く洗って、清潔にして乾燥させておく必要があります。更に調理をする者は良く手を洗い、衛生に心掛ける事も大切です。
= 病原大腸菌0-157(腸管出血性大腸菌) =
特殊な病原性を獲得した大腸菌を病原大腸菌と呼んでいます。体内に入って増殖して、急性下痢や胃腸炎を起こします。O-157は、病原性大腸菌の中でも強い毒素(ベロ毒素)を出し腸管を出血させ腎機能を低下させます。この0-157は食中毒菌の中でも感染力が強い菌です。
【 症状 】
潜伏期間は4~9日と比較的長く、水様性の下痢が1~2日続いた後に大量の鮮血を伴った下痢をし腹痛があります。嘔吐や吐き気の他悪寒や喉の炎症などの風邪に似た症状にも見られますが、38℃以上の高熱は出ません。
【 食べ物の注意 】
・菌は75度で1分間加熱すれば死ぬので食べ物は十分加熱すれば安全です。
・生野菜を食べる時は十分に水洗いをする。
・肉の調理は十分に加熱する。
・食品を扱う場合は手や調理器具を流水でよく洗う。
・生肉を切った包丁やまな板は洗剤で汚れを落とした後に熱湯で消毒する。出来れば日光で乾かす。
【 2次感染を防ぐには 】
・タオルを清潔にしておく。
・患者の大便を通じて、看病する母親や兄弟に移ることがあるので便を処理する時にはゴム手袋を使う。或いは、手洗いを励行する。
・手が便に触れたら殺菌力の強い逆性石鹸や、消毒用アルコールで消毒し流水で洗い流す。
【 感染を疑ったら 】
・疑わしい症状が出たらすぐ病院に行く。
・素人判断で市販の下痢止め薬を使うと菌や毒素を体内にとどめてしまい逆効果。
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