= 赤ワインだけではありません = ー野菜や果物、緑茶にもポリフェノールー
昨年から赤ワインが「健康に良い」と言うブームが広がっています。今迄余り注目されなかったものが、急に注目を集めると、日本では大きなブームになります。 景気が悪い御時世にも関わらず、デパートでは相変わらず赤ワインが売れているそうです。その人気はいまだ衰えていません。ワインの場合、従来から家庭でも外食でも利用されていましたので、その延長にあり、しかも健康にも良いと考えれば当然かもしれません。 赤ワインと健康が結びついたのはこのワインの中に、ポリフェノールと言う成分が多く含まれていると言う事が発見されてからです。 このポリフェノールは3次機能性成文(三大栄養素ではありません)と呼ばれ、たんぱく質や炭水化物、脂肪の様に体の成長や生命の維持に直接関わるものではなく、体の機能を調整する働きがあると言われています。 特に老化との関わりで、抗酸化作用(酸化を防止する作用)があり、動脈硬化や癌の予防に役立つとも言われています。 このポリフェノールの働きはとても微力なものです。栄養バランスの崩れた食生活や喫煙、ストレスによる細胞の酸化のスピードが早ければ、ポリフェノールの効果が出るどころか、細胞の酸化の方が勝ってしまいます。 赤ワインの飲み過ぎによる肝臓の負担の増大、カロリーの取り過ぎのよるアルコールの害の方がかえって心配な場合が生じるでしょう。 ポリフェノールの1日の必要な摂取量やどの食品にどれだけ含まれるかなど、詳細な研究は今後の課題となっています。 赤ワインに限らず、リンゴやナスにもこの成分(ポリフェノール)が多く含まれていると言われています。アクの成分であるこのポリフェノール、切り取った後に変色しやすい食品や果物に含まれています。野菜や果物の皮や袋にも多く含まれています。勿論緑茶や紅茶にも含まれています。 和食を中心に緑茶を多く飲めば、赤ワイン以上のポリフェノールが取れます。赤ワインだけに目を向けずに、身近な食生活に目を向けまょう。勿論ワインも赤だけに限らず白ワインも料理に合わせて御利用されて下さい。
ストレスを貯めない、十分な睡眠と適度な運動
(「食と健康」誌上セミナーを参考にしました)
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