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タイトル 湿疹、皮膚炎、痒み等の塗り薬 
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= 湿疹、皮膚炎、痒み等の塗り薬 =

病院で処方される主なステロイド外用剤の強さ

 湿疹は皮膚病の中でも一番多いと言われています。その原因には外部からの刺激によるものや、ばい菌によるもの、又アレルギーによるもの等さまざまです。症状として皮膚がぶつぶつ赤くなったり、腫れる等の炎症がおこり、これに痒みを伴います。これらの症状に対する塗り薬には一般にステロイド外用剤が利用されます。作用の穏やかなものから中程度のもの、強力のものまで多種多様あります。

 短期間の使用で症状が改善されると予想出来るひどい皮膚症状の場合にのみ用います。副作用がおきやすいので使用範囲が非常に限られます。

 

 

 これらのお薬には比較的よく使われる塗り薬です。抗生物質を配合したもの(リンデロンVG)や、痒みどめを配合したもの(オイラックスH)等もあります。症状によっては配合剤はとても有効です。ステロイドと言うとどんな皮膚症状にも効くと思われがちですが、よく効く反面、使い方を誤ると副作用が出やすくなります。予防的に使ったり、だらだらと長期使用をすると治るはずの皮膚炎も治らなくなってしまう事があります。症状が治まった場合は速やかに中止されて下さい。

前腕の吸収率を1.0とした時の体の各部位の吸収率

ステロイド外用剤の使い分け

 皮膚から吸収される薬の量は、体の各部でかなり違います(上図)。特に吸収率が高いのは顔の頬の部分で、腕の13倍も薬が吸収されます。脇の下や陰部などでも同じです。この様な部位にステロイドを使うと、副作用が出易くなりますのでなるべく弱い薬を使う様にしましょう。

 ちょっとした湿疹、痒みの塗り薬であれば薬局、薬店で相談して頂き、症状に合ったお薬をお求め下さい。市販のものは作用が穏やかで上記の「弱い」、「中間」に属するものが殆どです。(必ずしも医療用の同一の薬ではありません。)