= 痛風について =
尿酸と言う物質が、血液中に異常に多くなった状態を高尿酸血症といいます。尿酸とは体の細胞の新陳代謝によって出来た老廃物で、体内で毎日ほぼ一定量生成され、尿中に排泄されています。この尿酸の生成と排泄のバランスがなんらかの原因でくずれると、血液中に尿酸がふえ高尿酸血症になってしまいます。
この高尿酸血症の状態が続き、治療しないでいると血液中の尿酸は溶けきれず結晶となって関節に沈着し、痛風関節炎を起こします。
この病気は、殆どが足や親指の付け根の関節から症状が始まります。
壮年期の男性に多くみられる病気です。
〔薬物療法〕
痛風に対する薬物療法は2つに分けられます。
高尿酸血症を改善する為の治療が痛風の基本的な予防であり治療です。
(1)尿酸を体内で過剰産生するのを抑える薬
(2)尿酸の尿中への排泄を促進する薬の2つがあります。
この際、尿中に排泄された尿酸は、酸性溶解の中では溶解度が低い為、十分な水分と重曹など尿をアルカリにする薬(アルカリ化剤)を飲む様にします。これは、尿路結石の形成を防ぐ為です。薬の種類と量は定期的に血液中の尿酸値を検査して決められます。

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