第1世代抗ヒスタミン剤(ポララミン)
昔から利用されているアレルギー用の薬です。使用実績が豊富なため、他の抗ヒスタミン剤に比べると安全性に優れています。妊娠中や授乳中の方への処方に選択されることも多いくすりです。即効性があり、効き目も大きいとされています。鼻水・くしゃみ・かゆみなどによく効きますが、鼻づまりにはあまり効果を発揮しません。眠気や口の渇きなどの副作用が出やすいのが欠点です。

(ニホンハムHpより利用)
第2世代抗ヒスタミン剤(アレロック等)
鼻水・鼻づまりなどの鼻症状からアレルギー性の皮膚のかゆみ・湿疹の緩和に効果を発揮します。ジルテック・ザイザルも同様に第2世代抗ヒスタミン剤です。アレルギー症状全般に効果があります。副作用が少ないことが特徴で、特にザイザルはジルテックから眠気成分をとり除いたものになるため効果を維持したまま眠気や口渇などの副作用が抑えられています。副作用の眠気がでにくい第2世代抗ヒスタミン剤の中でも、特に副作用の眠気がでにくい研究データの報告がされているのがアレグラとクラリチンです。交通機関従事者や機械の操作を行う方などには、副作用の眠気がでにくいアレグラが主に選択されています。タリオンは、アレグラやクラリチンに比べると眠気は出やすいですが、その分効き目が大きく、バランスの良い薬といえます。
更に効果もあり眠気の少ないザイザルと同等効果以上の薬が2016年末に発売になり市場では利用されています。ただし一部の薬において食後服用でなく空腹時、食前服用のくすりとなっています。
処方薬と同じ成分を使用している市販薬
処方薬に含まれている成分と同じものを使用した市販薬が既に各種発売されています。含まれている有効成分量については、薬ごとに若干異なることもあり詳しくは添付文書をご確認ください。
処方薬と市販薬の対比
処方薬
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成分名
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市販薬
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アレグラ
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フェキソフェナジン塩酸塩
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アレグラFX
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クラリチン
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ロラタジン
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クラリチンEX
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エバステル
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エバスチン
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エバステルAL
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アレジオン
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エピナスチン塩酸塩
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アレジオン10、アレジオン20
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ジルテック
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セチリジン塩酸塩
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コンタック鼻炎Z、ストナリニZ
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