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タイトル お薬の形にも色々(剤形) 
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= お薬の形にも色々(剤形) =

 薬には飲んで効く薬や皮膚から吸収されて効く薬など色々な形があります。使われ方によって薬の形(剤形)も変わります。

錠剤やカプセルは飲めるけど粉薬は飲めないと言う方、カプセルは喉に引っかかって飲めない、、。こんな方もいらっやると思います。

 「うちの子供は粉薬がどうも飲めないのでシロップになりませんか?」こんな会話も店頭ではあります。

 ただ薬にはどうしても意図する効果を期待してカプセルにしたり二層の錠剤にしたりと他の薬の形に変更出来ないものもあります。

 一番皆さんが馴染みのある薬の形はなんでしょうか?

錠剤やカプセル、粉薬、シップ薬、軟膏でしょうか?

 病院や診療所で使われる注射薬は別にして処方せんを持参して薬局でいただいたり、薬局で購入したりする薬、自宅に配置してくれる薬等。これらの薬を大きく分けると、飲み薬(内服薬)と外用薬とに分類されます。

 錠剤、カプセル、粉薬は飲み薬(内服薬)になります。口から飲んで(服用して)、主に小腸から血液中へと吸収されるタイプのものです。

 塗り薬や目薬(点眼剤)、湿布薬、坐薬などは外用薬になります。 塗り薬や湿布薬はいずれも皮膚から薬剤の有効成分を吸収させて、効果をあらわすタイプのものです。目薬は外から目に直接有効成分を吸収させるタイプの外用薬です。坐剤やはり薬(貼付薬)は全身的な作用を期待して使用されることがあります。

 トローチやうがい薬も外用薬に分類されます。医療用の薬には狭心症の予防薬としての貼付薬や気管支を広げ呼吸を楽にする貼付薬、禁煙補助具としてニコチン含有の貼付薬など特殊な外用薬もあります。

 さて少し詳しい話になるかもしれませんが、内服薬の中に吸収の比較的速い形の薬とそうでない薬とがあります。

 錠剤は胃の中で崩壊されて吸収されやすいかたなるまで多少時間がかかります。食べ物と同じ様に消化されるまでの時間が必要です。そう考えると、すでに解けた状態(溶液)になっている水薬やシロップ(水薬に甘く味付けしたもの)は飲み薬(内服薬)の中でも吸収が早く、次に粉薬、顆粒薬、カプセル、錠剤の順に吸収の速さとなる事がおわかりだろうと思います。

 咳止めのお薬を例にとりますと、市販薬にも医療用の薬にも粉薬や錠剤、液剤があります。一番吸収が速くて即効性の期待できるのが液剤といえます。ただし持続時間は長くなく、市販の咳止めなどは一日に4~5回服用するタイプも多くあります。

 色々なタイプの薬があり、用途に応じて使用されます。