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タイトル 知っておきたい薬の知識 
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= 知っておきたい薬の知識 = 

ーその1ー

 薬には色々な種類があります。口から服用する薬(内服薬)中には、錠剤、カプセル、顆粒、シロップ等があり、外用薬には、塗り薬、坐剤、点眼薬、点鼻薬、その他注射薬等があります。

 薬の特性を生かして、薬の強さや持続時間、吸収速度等を考慮に入れて選択されて利用されます。

  薬が効果を発揮する迄の過程

 

 殆どの内服薬は、口から入り食道を経過し胃の中で吸収されやすい様に崩壊されます。吸収されやす形になった薬は主に腸から吸収されます。 

 吸収された薬は肝臓で代謝を受けて血液中へと移行して、薬の作用する部位に到達します。そこで薬の効果を発揮します。

 坐薬は肛門から直接、腸の粘膜を通して血液に入ります。

 注射薬は、皮下や筋肉を通して血管内に直接に入ります。

 局所的に用いられる外用薬を除けば、多くの薬は血液を介して必要な所へと運ばれます。

ご注意下さい   ーバイアグラ錠を飲む前にー

 

異例の速さで医薬品として承認が下りたバイアグラ錠。すでに国内でもインターネットを利用した個人輸入や海外で直接購入したりと、国内でも医薬品承認前に出回っていた薬ですが、、、。

 注意が必要な薬です。くれぐれも友人や他人にもらったり、飲み屋で買ったりして自己判断で服用しない様にして下さい。健康な方が服用すると、勃起が持続して真の勃起不全症になることもあります。

知っておきたい薬の知識 

 ご注意下さい   ーバイアグラ錠を飲む前にー

 

 左ページより

脊椎損傷によって損なわれた勃起障害を改善する為に承認されたこの薬(バイアグラ錠)は誰でも服用出来る訳ではありません。

 心臓の薬を服用されている方や脳血管に病気のある方、低血圧症の方はバイアグラ錠の作用により死に至る事があります。必ず医療機関で受診し、御相談されて下さい。

 

= ㊙ 薬についてあれこれ = 医療機関でいただく薬と大衆薬(売薬)とはどこがどうちがうのか? 当店に”病院でこういった薬をいただいて服用していますが、おたくの薬局でも分けていただけますか?病院へ行くのも時間がかかるし、同じ薬だけなんです。"と相談に来られる方が少なくありません。 大衆薬(売薬)は、どなたが利用されても、比較的薬効が穏やかで安心して利用できるような薬で、一般用医薬品と言われています。一方、医療機関でいただく薬は医療用医薬品と言われ、診察や検査をもとに医師の指示に従って処方される薬で、患者さんの症状に合わせて出される薬で薬効は大衆薬に比べ強いと言えます。従って素人が誤って服用したりする事で、ときには重篤な作用を及ぼす事がありますので、薬局では処方箋なしでは、希望されてもお売りすることは出来ません。しれませんが 大衆薬には定価があります。例えば大正漢方胃腸薬18包(税込み1,500円)、ユンケル皇帝液(税込み800円)などです。一方、医療用医薬品には薬価というものがありこの価格をもとに保険医療費の対象になります。一錠数円のものから薬効に応じて数千円のものまであります。実際には医療機関で治療を受けた場合、保険が効きますので保険の種類や本人・家族或いは公費負担割合によって窓口負担がきまり、1割とか3割とかの負担となります。 さて、風邪薬を例にとり医療用と一般用医薬品の違いをみてみましょう。売薬の風邪薬といっても多種多様あります。あくまでも、風邪による熱・喉の痛み・鼻水・咳といった症状を緩和するお薬にすぎません。風邪を治すのではなく、症状を軽くし自然治療を待つのです。新ルルA錠、パブロンGの様な総合感冒剤もあれば、コンタック600、アネトンシロップの様な鼻水や咳止めもあります。よく利用されるのが、総合感冒剤です。商品によって多少構成成分が違いますが、効果的には殆ど大差がないと言えましょう。  医療機関でいただく風邪薬には、受診時の症状に応じて解熱鎮痛剤、消炎酵素剤、咳止め、うがい薬、トローチ、更に風邪をこじらせて肺炎や気管支炎にならない様抗生物質が出されたりします。 大衆薬の場合、総合感冒薬の中に、熱や咳・鼻水・喉の痛み等の症状を静める成分が入っていますので、ベンザエースであれば成人の人で1回2錠を毎食後に服用すればよい訳です。ところが、医療用の薬の場合、1つの薬に単一成分しか入っていないものが大半です。症状に応じて、次の様に何種類かの薬になります。 Rp.  また鼻水止めや胃の弱い方には上記の薬に胃薬が追加されることもあります。医療機関に初めて受診し薬を受け取った方にとっては薬の数が多いなーと思われる人もいらっしゃるでしょう。先程お話した様に医療用の薬には基本的には1成分しか含まれないので症状によって、お薬の種類増えます。抗生物質の様な薬は大衆薬にはなく、医療用として医師の指示のもとで使用されます。風邪の引き始めには、大衆薬で症状が軽くなる事がありますが、こじらせない様に、大衆薬だけに頼らずに近くの医療機関で受診された方がよいでしょう。 一般大衆薬と比較して、医療用の薬は作用が強く作られています。 = ひとくちメモ =Q 飲むと便や尿の色が変わる薬はなんでしょうか?  薬によっては、体内に吸収され、代謝された産物が色のついたものとして排泄され、尿や便の色を変えることがあります。 尿の色調に変化を与える薬には色々なものがありますが、次に代表的なものを少しばかり挙げておきましょう。 Q どのくらいの期間服用を続けるのでしょうか。A 薬には一定期間飲めば辞めていいものと、長い期間服用を続ける必要のあるものとがあります。      化学療法剤などは、感染症の間だけ服用すればいいし、それをすぎてからも続けていると、かえって害があります。      それに対し、ホルモン剤などは生涯にわたって飲み続ける必要がある場合もありますし、血圧の薬なども何年何十年と続ける場合が多いものです。血圧が下がったからと言って辞めてしまうと、急激に血圧が上がって危険なことがありますので、薬を減らすにしても、辞めるにしても、医師の指導を受けて下さい。 = 医療機関でいただく薬の調べ方 = 病院や診療所に受診していただく薬がどんなお薬かを御自分で調べたい時、皆様どうされますか? 医療機関や薬局でお薬に関して説明の資料をいただいているので「特別必要ない」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、、。ここでは「ピル・ブック」「くすりのすべて」と言われる様な書店で販売されている本を利用して調べる方法を簡単にお伝えしたいと思います。 その前に、受け取るお薬には、錠剤やカプセルの様に製薬メーカーが製造したものと一部、粉薬や水薬の様に製薬メーカーが製造した薬を医療機関や薬局で混合され調剤されたものとがあります。調剤された薬は殆どどのようなお薬が配合されているか識別することは不可能と言えます。 従って調剤されていない薬(薬本体に記号や番号の記載があるものや薬の入るシートに番号や記号のあるもの)を対象にご説明させていただきます。 左図に医療機関でよく利用される薬の写真があります。シートに「Gaster20mg」「117」「20mg」と記載されています。画像の映りが悪く判読しずらいかもしれませんがお許し下さい。「Gaster20mg」はこの薬の商品名を表しています。「ガスター20mg」が正式の商品名です。 最近医療機関でいただく薬の名前の表示が頻繁に変更となっています。英文字からカタカナ表示へと変わったものもあれば、シートの裏側にカタカナ表示になったりしているものもありますが、シートを見れば商品名が判るようになったことは大変便利になったと言えます。 さてこのように商品名が判読しやすいものはその商品名で直接調べることが出来ます。2001年度版「くすりのすべて」の索引で「ガスター」と引いてみます。「ガスター → ファモチジン」376ページと出ています。ファモチジンはこのガスターという薬の成分名を表しています。376ページをめくってみますと左の表が掲載され、この薬は「ヒスタミンH受容体拮抗剤」として分類されています。医療機関の現場で利用されている商品の一覧表があり、次に「どんな病気、症状に用いるか(適応症)」、更に注意事項や他の薬との飲み合わせ等が詳細に記載されています。  薬の商品名が判読しづらい場合は、シートや薬本体に記載される番号や記号で調べる必要があります。先程の薬であれば「117」が調べる目印になります。書籍の中には「薬剤識別コード表」というものがあります。これは薬の目印になります。これは薬の目印になる記号・番号でどんなお薬であるかを調べる為の手引きとなるものです。数字は若い順番に並べられていて、数字の項目の「117」を探します。「117」でも沢山の薬が列挙されてますが、次に参考になるのが「本体コード・包装コード」や「剤形・色」となります。すると薬の製造メーカーのマークが表示されていて「Gaster20mg」や錠剤の色で再確認できます。この薬が「ガスター」という商品名で成分名(効果を発揮する有効な成分)が「ファモチジン」ということがわかります。詳細のページが367頁とでています。とても便利な書籍が定価2,000円程度で書店に出ています。 こうした書籍を利用する場合、記載された内容をそのまま自分勝手な判断で解釈されずに、医師や薬剤師に相談されながら参考にされると宜しいでしょう。  

 

(解熱鎮痛)

アセトアミノフェン、エテンザアミド、アスピリン 
 

(咳止め)

リン酸ジヒドロコデイン、ノスカピン、メチルエフェドリン
成分: 

(鼻水止め)

マレイン酸クロルフェニラミン、フマル酸クレマスチン、ベラドンナアルカロイド
 

(炎症止め)

塩化リゾチーム、グアイフェネシン、ブロメライン、セラチオペプターゼ

  その他 カフェイン等
 ①トミロン  3錠   ・・・・抗生物質
  ニフラン  3錠    ・・・・消炎鎮痛剤  
  コルドリン 6錠    ・・・・咳止め
    毎食後  3日分
 ②イソジンガーグル 30ml  ・・・・うがい薬
 ③スルピリン   0、3g ・・・・解熱鎮痛剤  
    発熱時  3日分
ビタミンB剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

黄色~緑色

センナ(下剤)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 橙色~褐色

サントニン(駆虫剤)・・・・・・・・・・・・・・

橙色~赤褐色

レボドバ(パーキンソン治療剤)・・・・

黒色
鉄剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 黒色