くすりの副作用を避けるには②
①用法・用量を守る ②薬の飲み合わせに注意する
「薬と食べ物」の飲み合わせにも注意
① 薬は飲む前に食べた食事内容によって吸収が速くなったり、遅くなったりします。解熱鎮痛剤のアセトアミノフェン製剤は、キャベツヤ芽キャベツを食べた直後に飲むと尿ヘの排泄量が増えて血液中の濃度が低くなります。薬の効果が十分に発揮できないうちに体外へと排泄されてしまいます。 血栓を溶かす(血液の凝固を抑える)お薬でワーファリンというお薬があります。このお薬はビタミンKが関与する血液凝固因子を抑制することによって作用する薬です。病院や薬局でお薬をいただく時に「納豆を食べてはいけません、薬の効果がでません、クロレラや緑黄食成分の健康食品は服用しないように」と説明を受けた方もあろうかとおもいます。 このように食事と薬の吸収や効果はかなり関係が深いのです。したがって薬を服用する場合には服用の注意をお守りください。
薬に対するアレルギーに注意
① 薬を飲んだために、発疹やじんましんがでたり、重い症状では血圧が下がって、脈が速く浅くなって意識がなくなったりするショック(アナフィラキシー)を引き起こすことを薬物アレルギーといいます。
アレルギーはもともと人間に備わっている生体防御反応である免疫の働きが、正常に反応せずにじんましんなど体にとって不都合な反応を起こしてしまう現象です。 薬物アレルギーをを起こしやすい薬には抗生物質(ペニシリン系、セフェム系)、消炎酵素剤、解熱鎮痛剤などがあります。 診察を受けたり、薬を購入される時には必ずアレルギーの有無、体質をお伝え下さい。
薬に対するアレルギーに注意 ① ある薬を飲み続けていると効果が出にくくなることがあります。薬の効き方が悪くなったり、効かなくなったりすることを耐性といいます。
抗生物質が良い例です。同一の抗生物質を使い続けていると、病原菌がその薬に対して抵抗力をもってきて効かなくなります。いままで細菌を殺してくれていたものが、効かなくなる現象です。病院内での感染(院内感染)で問題になっているメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)も、抗生物質の多用によって生まれてきた耐性菌です。
タケハラ薬局(店内ニュース)
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