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タイトル 糖尿病と運動 
コメント 運動をすることでインスリンが効きやすい体質になり長期的に平均血糖値が下がります。

糖尿病と運動

  現代人で糖尿病が増えた原因の大きな要因は運動量の減少と食生活の高カロリー化と言われています。運動量の減少は乗用車の普及とともにちょっとした買い物や近くに行くにしてもつい車を利用する習慣がついているのが現状です。食生活にしては野菜類の不足傾向特に食物繊維の摂取不足傾向は否めません。摂取カロリーは20年前とそう大きくは変わっていませんが、糖質、脂質の摂取増加の傾向があります。そういった諸々の要因が糖尿病予備軍の増加をもたらしていると言えるでしょう。

(糖尿病と運動)

糖尿病の大半は2型糖尿病と言われています。膵臓から血液中の糖を低下させるインスリンンというホルモンを分泌しています。食後血糖値が高くなるとすばやくこのインスリンが膵臓から分泌し過剰な血糖を下げる働きをします。しかし、このインスリン分泌機能が何らかの形で低下したり、分泌されるインスリンの作用の活性度が低いと十分に必要な時に血糖値を下げることが出来ません。運動不足とともに過剰な食事摂取が続くと必要な時のインスリン分泌が不十分となり2型糖尿病が形成されます。もちろん遺伝的な要因により形成される場合も多くあります。

この2型糖尿病は運動や食事と大きく関係するために治療の中心は運動療法や食事療法などの生活改善で必要な時には薬物療法が選択されます.

血液と糖とが結びついた糖化ヘモグロビン(HbA1c)が7%を超えている場合には、糖尿病による合併症(神経障害、網膜症、腎症)を予防するために7%未満を目標に心掛けて必要があります。

糖尿病の薬は大きく分けて7種類に分類されます。

  1. 膵臓に働きかけインスリン分泌を促す
  2. 肝臓に働きかけてブドウ糖の産生を抑制する
  3. 腎臓に働きかけてブドウ糖を尿中に排泄させる
  4. 小腸に働きかけてブドウ糖の吸収を遅らせる
  5. 脂肪などに働きかけてインスリンの効き目をよくする

運動に必要な筋肉や食欲をコントロールする脳への働きかける薬は現在のところないので運動療法と食事療法は各自で行う必要があります。

(運動の効果)

運動の習慣をつけると過去の1~2カ月の平均的な血糖状態を示すといわれるHbA1cが平均0.5~1.0%低下する(SatoKK,et al.Diabetes Care.2007)と言われています。運動療法による効果の理由は、①運動を行うとすぐにブドウ糖が消費され血糖値が下がります。

②運動習慣をつけると、インスリンが効きやすい体質になり、血糖値が長期的に下がります。

 運動の効果には、血圧を下げる、中性脂肪が減る、足腰が強くなる、心肺の持久力が向上する、気分が爽快にストレスが発散する 等の有用な効果が認められ健康寿命を延ばします。適度な運動を心掛け決して過度な負担にならないように気を付けてください。                                                                 

 
 きょうの健康 NHKテレビテキスト 2015年8月号