お薬講演その6
このスライドは、横に時間経過、縦にお薬を飲む量が増えるとどうなるかというグラフです。 薬を飲んだときから始まってお薬が吸収されて、たとえば利尿剤、浮腫みを取ったり、心臓の負担を軽くする薬がありますね、これは、1時間位で、効果がでます。 吸収は30分から、3時間くらいで最高に達します。 持続性のものはゆっくり効いてきますし、1日3回飲む薬は、3~4時間で薬の効果に達します。
薬を飲むとしだいに血液中に吸収され血液中に分布します。 量が少なかった無効量から少しずつ血液中濃度が高まって、有効量、お薬の効果を発揮する量になります。 ところが、本来1日3回、1回1カプセルの飲むべきところを1回3カプセル、1日3回飲んだとします。薬の血液中の濃度は、3倍のんだから3倍になるとは限りません。ものによってはそれ以上に上ることもあります。 有効量を超えて中毒域に達します。 そうすると副作用や重篤な症状が現れてきます。
薬は有効量を保つように正しく服用して始めて効果を発揮されるのです。 朝、食事をしないから朝は薬を飲まず、昼と夕しか薬を飲まないということであれば、十分な薬の効果を得られない、せっかく飲んだ薬も無効量となって、無駄になってしまいます。 適切な血液中の濃度を保つように飲んで初めてお薬は効果を発揮します。 それ以上過剰な量をのむと副作用の発現につながります。
それから高齢者に出やすい副作用です。 どうして高齢者に副作用が出やすいか。 最初に薬の種類が増えるほど副作用が出やすいということを申し上げましたが、もちろんそれだけではありません。 お薬も同じで、口から食道を通って胃の中で細かくされ小腸の上部で吸収されます。 吸入薬であれば、呼吸することで肺に到達し肺で吸収されます。 坐薬であれば、直腸で吸収され肝臓で代謝されずに全身の血液に入ります。 点鼻薬であれば、鼻腔内で、ニトロは舌の下で吸収されます。 この内服薬は経口薬として服用すると効果が出て来ませんから、舌の下で咥えたり、唾液で溶かしたりすると、発作時に胸の苦しみを止めます。貼り薬、直接的な効果です。貼り薬、外用といっても全身的な作用をする、気管支を広げる薬もあります。シップだけでなく、薬によっては、効果が局所的なものから、全身に及ぶものもあります。 薬が効くとはどういうことかということです。 内服で説明しましたが、錠剤、顆粒、カプセルを服用すると、胃で吸収されやすく小さく砕かれ小腸の上部で吸収されやすい形にされます。胃で吸収されるものはそう多くはありません。 アルコールは胃で吸収されることが多いけれど普通のお薬は小腸の上部で吸収されます。吸収されたものは、全身の血液に入り行き渡ります。 もちろん肝臓で代謝され、代謝されることで効果が発揮されるものもあれば、代謝によって効果がなくなって腎臓で排泄されるというお薬もあります。 吸収されて全身に行き渡り代謝されて不要になったものは腎臓から排泄されます。 本来体の中でお薬は異物になります。 ビタミンなど 天然のものは別にして、外から入ってくるものは体の中にはないものですから自然に無毒化されて、普通は代謝されて排泄される形に基本的にはなっています。 お薬を服用した場合、効果がどういう風にして発現するかというお話です。
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