= ご存知ですか? = 胃は第2の顔・いろいろ変わる胃の色 30歳を過ぎたサラリーマンの3人に1人は胃病と言われているのを御存知ですか? その原因が約8割はストレスによるものです。その神経の使い方は胃の色をいろいろ変えてしまう程だと言うから驚きです。 気分の良い時と悪い時その色は、全く別のものになり、そのあたりが胃の第2顔と言われる訳です。テレビのプロデューサーが胃袋に穴が一つでも開かないと一人前には成れないとか・・・・・。 タクシーの運転手に胃潰瘍が多いと言う理由も納得出来るところでしょう。 現代社会には、ストレスが充満しています。会社での対人関係のストレス・通勤には渋滞やラッシュと言ったストレス、家に帰ると今度は家庭に気を使ってストレスが・・・・。
その昔、『男は家を出れば7人の敵』と言われましたが、今はどこを見回してもストレスだらけです。
このストレスとどう付き合うか、つまりストレス解消法の得手不得手が公私を含めたその人の人生の鍵を握ると言っても おかしくないのです。
= 胃潰瘍の薬 = 胃や十二指腸はストレスの影響を受けやすい臓器です。何か心配ごとが有ったり、むしゃくしゃした時、食事が余りすすまなかったと言った経験は一度や二度あると思います。この様に胃薬は心の鏡といえます。心の穏やかな時、胃は快適に仕事をしますし、心が穏やかでない時、胃は不快な状態で仕事をします。心配ごとが続いたりすると、よく神経性の胃炎になったりします。勿論、ストレスの受け方は各人によって違いますので、同じ様な状態でも人によって胃の調子が悪くなりやすい人と、そうでない方がいる事は、本当に不思議な事です。 さて、強いストレスを受ける事で、胃や十二指腸の潰瘍の原因になる事は珍しくありません。勿論、酒やタバコ、不規則な食事習慣等も胃を荒らし潰瘍のもとを作る事があります。潰瘍はじわりじわり出来る様に考えがちですが、短い時間で出来てしまうと言われています。一晩で重症の胃潰瘍になったケースもまれではありません。 かっては、重症になると切除手術が治療の主体でしたが、現在では優れた治療薬が開発されていますので、難治性の潰瘍の他は切ってしまう事は殆どなくなりました。 医療機関で頂く薬には、①粘膜を強くする粘膜防御因子増強剤、②胃酸の分泌をコントロールする酸分泌抑制剤、③胃の働きを司る神経に働きかける抗コリン性鎮痙剤の3つに大別されます。
患者さんの症状や食生活状態を見極めながら、其々の薬が使い分けられています。
= 胃潰瘍の薬 ーその2― = 前回、医療機関で頂く胃・十二指腸潰瘍の薬には①粘膜を強くする粘膜防御因子増強剤、②胃酸の分泌をコントロールする酸分泌抑制剤、③胃の働きを司る神経に働きかける抗コリン性鎮痙剤の3つに大別されますと述べました。これらの薬は患者さんの症状に合わせて薬が使い分けされたり、一緒に併用されたりします。
今回は、少しく詳しくなりますが上記の①~③のお薬についてお話しします。分かりずらいところは飛ばして読んで下さい。
①粘膜防御因子増強剤
潰瘍は胃や十二支腸潰瘍の表面をおおっている粘膜に発生し深いものは筋肉の層(筋層)を突き破ってしまう事もあります。
粘膜が弱っていれば、潰瘍になる危険度も高くなります。
この薬はこの粘膜を保護して潰瘍になるのを防いだり広がるのも予防したりします。医療機関で処方される薬にセルベックス、ノイエル、マーズレンS、アルサルミン等の薬があります。
②酸分泌抑制剤
胃酸の分泌を抑えたり、中和したりして胃や十二指腸潰瘍を治療します。手術をせずに潰瘍を治せる様になった素晴らしい薬です。医療用の薬として、タガメット、ガスター、ザンタック、アシノンや比較的新しいプロトンポンプ阻害剤と言われるオメプラールやタケプロン等があります。
③抗コリン性鎮痙剤
胃の働きを司る自律神経(主に副交感神経)に働いて、胃腸の働きを抑制する作用があります。それによって、胃酸の分泌量を減少し潰瘍を改善したり、胃の痛みを抑えます。ブスコパン、メサフィリン、スメドリン、マリジンM等の医療用の薬があります。③の抗コリン性鎮痙剤の副作用として、目や口が異常に渇いたり便秘が酷くなったり、尿の出が乏しくなったりする事があります。又風邪薬やアレルギーの薬に含まれる抗ヒスタミン剤との併用で作用が強くなる事があります。 潰瘍の薬で注意しなくてはいけない事は特に②の酸分泌抑制剤、所謂H2ブロッカーを服用されているが、薬の服用を中断した場合に症状が悪化する事があります。専門的な言葉でリバンド現象と言います。こう言ったことがありますので、自分勝手に服用を中断しないほうが宜しいです。医療機関では②の薬に①の薬を維持治療薬として処方される事が殆どです。
〓 胃の薬にも色々あります 〓
医療用 胃酸を抑える薬胃酸の分泌をつよく抑える薬ガスター、ガスターOD、ザンタック、アシノン、タガメット等です。胃酸の過剰分泌を強力に抑えるタイプの薬現在最も多く用いられている胃炎、潰瘍の薬です。胃酸を抑える薬ガストロゼピンなど胃酸の分泌を抑制しますが、特に夜間の胃酸分泌による胃痛に有効とされています。胃酸の分泌を強烈に抑える薬ネキシウム、タケプロン、オメプラール、パリエットなど胃酸を合成する大本を遮断して胃酸の分泌を強力に抑えます。 服用期間が限定されています。荒れた胃を保護する薬マーズレンS、アルサルミン、セルベックス、ノイエル等、胃粘膜を保護したり荒れた胃を修復する作用のある薬です。その他の胃の薬 ・エクセラーゼ、ベリチーム、タフマックE等、消化を助けるお薬です。 ・アルミゲル、重曹(炭酸水素ナトリウム)、マーロックス等、胃酸を中和するお薬です。 ・コランチル、メサフィリン等、痛みを抑え胃酸を中和するお薬です。
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市販の総合胃腸薬
最近の市販されている胃腸薬は多種多様になっています。 これらの薬にはどのような成分がふくまれているのでしょうか。 日常よくみられる二日酔いのむかつき、胃のもたれや痛み、お腹が張った感じ等、種々の症状を改善し、胃腸機能の回復を早める成分が配合されています。 制酸剤、健胃剤、消化剤などを複合的に配合したものです。 |
例えば代表的なものを挙げてみます。
サトウ胃腸薬(顆粒)ー佐藤製薬ー
1包1.8g中
・ビオジアスターゼ・・・・・・・・・・・・・・ 60mg ・リパーゼAP-6・・・・・・・・・・・・・・・・ 20mg ・ビオタミラーゼ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5mg 以上消化剤。 消化酵素が消化を促進します。 |
・乾燥水酸化アルミニウムゲル・・・・ 200mg ・メタ珪酸アルミン酸マグネシウム・・ 300mg ・炭酸水素ナトりウム・・・・・・・・・・・・ 400mg 以上制酸剤。 過剰な胃酸を中和します。 |
・ケイヒ末・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 92mg ・ソウジュツ末・・・・・・・・・・・・・・・・ 66.7mg ・コウボク末・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 50mg ・ウイキョウ末・・・・・・・・・・・・・・・・ 24mg ・チンピ末・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20mg 以上健胃剤。生薬の苦味、芳香が胃に刺激を与え運動を活発にします。 |
食べ過ぎや飲みすぎ、胃の痛みがある時は、手頃な総合胃腸薬をご利用して下さい。 医療機関で出される薬の場合、基本的にそれぞれの薬に単一の成分が入っています。 症状に合わせて何種類かの薬が組み合わされています。 医療用の薬に比べて市販薬の場合、安全を考慮して作用が穏やかにされています。 総合胃腸薬が多くなり便利になったとはいえ薬の効果には限りがあります。 特に胃の痛みの激しい症状が何日も続くようでしたら、市販の薬だけに頼らず、医療機関に早めに受診、ご相談して下さい。 |
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